「ふじようちえん」をお訪ねしました!

 ふじようちえんを訪問させていただいたのは、梅雨入りして間もない619日のこと。

訪問に備えて色々用意をし、心の準備もしていたつもりでしたが、朝からちょっと緊張しました。

何しろ、「ふじようちえん」と言えば、建築界でも数々の賞を受賞している超有名幼稚園です。また、モンテッソーリ教育導入園としても特に有名で、世界から見学者が訪れるという、すごい幼稚園なのですから。

 まずは、日頃のご愛顧の感謝を丁重に申し上げねば・・・と思いながら、園内に入ると、副園長の加藤久美子先生が、にこやかに迎えて下さいました。

 副園長先生の温かいお人柄に、いつしか緊張もほどけ、楽しいお話にも引き込まれて、瞬く間に時間が過ぎて行ったように思います。

 甚だ拙いものですが、以下に「ふじようちえん」訪問報告と致します。

(マリーアン カスタマーサービススタッフ T )

 

 

ふじようちえん

開園当初より、モンテッソーリ教育を導入。

2007年3月新園舎竣工

ふじようちえんホームページ

 

 

※上の写真は、ふじようちえんのホームぺージからのお借りしたものです。

 自然の乏しい都内にあって、意外にも、園舎は緑に囲まれていて、大きなケヤキの木が伸び伸びとその枝を伸ばし、豊かに葉を茂らせています。サワサワと木の葉を揺らす風の音が聞こえ、さわやかさと共になんとなく心安らぐ思いを覚えます。

 自然の豊かさにも驚きましたが、園舎の形状が楕円形とは、さらに驚きました。

しかも園舎の屋上は、さえぎる物はなく、ぐるりと回れるようになっていて、まるで陸上競技場のトラックのようです。

 なんと、広々とした、雄大な建物でしょう!!危険防止を最優先する保育施設にあって、屋上を走り回ったり、遊んだりできる建物を誰が考えるでしょうか。

 しかも、至る所に児童心理学の見地に立ち、計算尽くした危険防止の配慮がなされているといいます。日本建築学会賞はじめ、建築及びデザイン関連の数々の賞を受賞しているとのことには頷けます。

 下記は、その受賞歴の一分です。

 

2007年 グットデザイン賞

     アジアデザイン大賞

2008年 日本建築学会賞

OECD(経済協力開発機構)効果的学習施設好事例集・最優秀賞

※Wekipedia参照

 

大ホールも出現する園舎

 楕円形につながれた園舎は、部屋毎が壁ではなく、戸や家具で仕切られています。入園式、卒園式など、たくさんの人が集まる日は、この仕切りをあけ放つと、大ホールが出現するのだそうです。

 

あえて不便をつくる

 園舎には、ちょっとした不便さをわざと作っている箇所があるといいます。

なにもかもが便利になっている現代の生活。その便利さの裏側に、失われていることもあり、このあえて作られた不便さが園児には貴重な体験となっているのです。

 例えば、照明には紐が付いていて、その紐を引っ張ることで、点けたり、消したりするとのこと。

また、お部屋を仕切る戸は、簡単に閉まる戸ではなく、最後はちょっと力を入れないと閉まらない構造になっているとのこと。しっかり閉めないと隙間風が入ってしまうことから、園児自ら、戸の開閉には注意をするようになるといいます。

 そのようなことが、延いては、なんでも最後までしっかりするとか、キチンとする。というような心の姿勢に繋がるといいます。

 

こんな所にも生きているモンテッソーリ

 園児のトイレの入口の床には、スリッパを置く場所を示した、足形テンプレートが貼ってあります。この足形があることで、「秩序の敏感期」にある園児達は、自然にそこにスリッパを揃えたくなるのだそうです。

 キチンしたと行動ができると、自分もできると、いう自信が湧いてきます。そして、その自信は、物事に対して主体的に関わっていくという心の態度を作っていきます。

モンテッソーリ教育は、「環境を整える」ことを教師の最も重要な仕事としていますが、ふじようちえんの先生方は、このような所にもモンテッソーリ教育の理念を生かしておられます。

 

お誕生日のプレゼント

 ふじようちえんの園児たちは、自分の誕生日が来るのを、指折り数えて楽しみに待っているのだそうです。

園舎の東側の園庭には、2頭のポニーが飼われており、誕生日には、このポニーに乗せてもらえるのです!なんと素晴らしいプレゼントでしょう!

 「子ども時代に動物と触れ合うことは、とても大切であり、貴重な経験となります」と園長先生は、その著書の中で語っています。

 因みに、園児のいない日曜日には、ポニーは園庭で放牧されるとのこと。馬がのんびり草を食んでいる。都会とは思えないような、のんびりした風景が目に浮かびます。

 

マリーアン カスタマーサービス撮影

 

スマイルファーム

 ふじようちえんには、「スマイルファーム」という農場があり、給食で扱う食材は、できるだけ自家栽培した野菜や果物を使うようにしている、とのこと。田植えや、稲刈りもしているそうです。

 この日も収穫された、たくさんのたまねぎがザルの中にありました。

土の匂いを嗅ぎながら、茎や葉を手で触り、その野菜が育っていく過程をつぶさに、子どもたちは見ていることでしょう。

買い物に行けばなんでも、すぐに手に入り、チンすればすぐ食べられる食品が多くなっている現代社会に育つ子どもにとって、実に貴重な体験となっているに違いありません。

 

 

マリーアンカスタマーサービス撮影

 

見学者が絶えない

ふじようちえん」には、世界各地から多くの見学者が訪れるのだそうですが、その見学者の持参のお土産もきれいに展示されていました。

民俗衣装や、楽器など。見たこともないものもありましたが、ラクダのぬいぐるみに目が止まりました。遠く、砂漠の国からも見学者が訪れているのでしょうか・・・

 

マリーアンカスタマーサービス撮影

 

園庭が平らでないのは・・・・

 多くの幼稚園、保育園の園庭は、一般的に平らに均されています。中にはコンクリートで固められた園庭も少なくありません。

ふじようちえんの園庭は、芝が貼ってありますが、デコボコして起伏があります。なぜでしょうか・・・先生達が忙しくて、庭の整備ができないのかしら・・・と思いきや、「あえて、このようにしている」とのこと。

 デコボコしていることで、転ぶことがあっても、子どもにはそれも良い体験。次には転ばないように、子ども自ら気を付けます。それが延いては運動能力を高め、調整する力も養われていくとのこと。

 因みに芝生は、園内で作っているとの事

 

最後に

 

子どもが育つところ

ふじようちえん

見て、触れて、感じて考えて行動する。

「体験は、教えられない」

 これは、ふじようちえんのウェブサイト、トップページの冒頭に書かれている言葉ですが、知識は、教えることができるけれども、体験は教えることができません。

 その実に大切な「子どもの体験」を、日々用意して待っていてくれている処、それが「ふじようちえん」です。本当にすばらしい最高の幼稚園です。

 あの日、風を感じさせてくれた、大きなケヤキの木は、今は心地良い日陰をつくって、子供たちを休ませていることでしょう。

いつまでも雄雄しくそこに立って、子ども達を見守っていて欲しいと思います。

 

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